八十路会

  • 小橋口 稔

組織概要

設立年月日 平成28年8月
正会員 12人(令和3年12月現在)
所在地 南さつま市加世田村原5丁目

活動内容

○設立の経緯、目的
 南さつま市が、加世田村原公民館地区を団地造成したため、地区世帯数が1,100戸の大規模公民館地区になった。それに伴い、5丁目の町内会も地区内に若い世帯が急増し、地区民同士の交流がなくなったため、町内会に交流の場をつくるべきだと提案したが実現には至らなかった。
 そこで、元々住んでいた70代以上の高齢者14名で、高齢者の存在感を示すとともに元気で長生きするための生きがいづくりをしようと、地区民と交流を図ることを目的とした八十路会を設立した。同会の活動では、前向きに勉強することをモットーとしている。

○主な活動内容
①「ころばん体操」教室の開催(毎週水曜日:10:00~12:00、隔週で昼食会あり)
 ・毎週水曜日に定例会として、ころばん体操やリズム体操、エクササイズ、「八十路会交通安全運転憲章 宣誓書」の輪読、勉強会、研究会を行っている。また、隔週毎に、弁当を食べながらの情報交換会も行っている。
②子ども農園の設置と支援・活動
 ・新たに5丁目に居住した6世帯(子ども16人保護者12人)と交流するため、「0発子ども農園」(「0発」とは、6世帯全てが農業未経験であるという意味)と名付けた子ども農園を設置した。八十路会と6世帯とで共同して四季の野菜を育てており、地域住民とのふれあい活動を通じて、子どもの感性づくりにも寄与している。
③餅つき大会の支援活動
 ・町内会が主催する餅つき大会では、餅つき道具を準備したり、餅のつき方や作り方を教えたりするなど、八十路会が全面的に支援を行っており、その存在感を示すことで、高齢者が元気に長生きすることの必要性をアピールしている。
④血液改善活動
 ・鹿児島大学農学部の研究により、「桜島大根が血液改善に効果がある」ということが判明したとの報道を見て、八十路会でも、桜島大根を栽培し会員に食べてもらうことで、本当に血液改善に効果があるか実証実験したいという話になった。そこで、八十路会会員である農家2名に桜島大根を栽培してもらい、収穫した60本を12名の会員で15日間食べるという実験を行ったところ、うち4名について、血液検査で8歳~10歳若返る結果となり、血液改善に繋がった。
➄認知症防止活動
 ・認知症防止や幼少期の記憶回復のために、昔の写真などを見ながら懐かしい思い出を語り合う「回想法」という取組や、方言で書かれた文章を共通語に翻訳する活動を行っており、脳の活性化に努めている。方言を共通語に翻訳する活動では、今までに400もの文章を共通語に翻訳している。

○今後の抱負や活動など
 現在の会員数は12名程度と少人数であるが、おかげで気持ちが一つになり、また、お互いへの思いやりを維持できている。人生100年時代に向け、まず、会員全員の「健康寿命90歳」を目標に今後とも前向きに活動を続けて行きたい。

ころばん体操の様子

餅つき大会の様子

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