中戸口老人クラブ

  • 平岡 正見

組織概要

設立年月日 昭和39年4月
正会員 36名(令和5年10月現在)
所在地 大島郡龍郷町

活動内容

○設立の経緯、目的
 中戸口老人クラブは、老人クラブが全国的に広がりを見せていた昭和39年4月に、行政の指導を受けて、定期的に集まり、語り合う会合の「常磐会」として発足した。
 中戸口集落は当時、大島紬の生産が盛んで、畑地作業よりも紬関係の仕事に関わる人が多くなるなど、経済的にも恵まれた時代であった。人口も多く活気があり、中戸口老人クラブも集落の中心となって伝統行事を盛り上げたり、老人クラブ内外での親睦を深めたりするなどして活動を続けてきた。
 現在の中戸口集落は、核家族化や人口減少、高齢化の進行により、地域課題が山積しているが、文化継承活動をはじめ、我々高齢者でないとできない役割があるとの認識のもと、老人クラブとして、また、高齢者支援グループ「どぅくさ(元気)会」として様々な活動に取り組んでいる。

○主な活動内容
・登校時の見守り活動
 戸口小学校の校区には、上戸口、中戸口、下戸口の3集落があり、お互いに協力して児童の登校の見守り活動を行っている。

・文化継承活動
 毎年10月に行われる奄美の盆踊り「八月踊り」では、子どもたちに踊り方を指導するとともに、一緒に踊りを楽しみ、文化伝承を行っている。
 12月末には、子供たちに昔の遊び(竹馬、コマ、アダン風車などの作り方や遊び方)やしめ縄づくりを教えるとともに、カルタ等を使用した方言指導を行っている。
また、餅つき大会では、子供から大人まで楽しみながら世代間交流で親睦を深めている。

・高齢者による高齢者支援活動(友愛互助活動)
 「どぅくさ会」としては、生きがいづくりや健康づくりを目的として、毎月第2木曜日に高齢者サロンを実施しており、血圧測定、軽体操、手押し車の人も参加できる室内競技、合唱、八月踊り唄、茶話会などを行っている。
また、ワクチン接種等の送迎支援も行うことで健康維持・増進にも一役買っている。

・延ばそう健康寿命活動
 毎月25日に定例会を行い、情報交換や活動の計画等を行っている。また、お互い都合の良い時間があれば寄り合う場を設定するなどして、語り合う場を多く持つようにしている。
年中行事として花見や遠足も取り入れるほか、毎月第1木曜日には「元気度アップ“歩こう会”」を実施し、一時間のウォーキングやグラウンド・ゴルフ等で健康づくりに励んでいる。

・高齢者による地域づくり(担おう地域づくり活動)
 集落環境美化運動として、県道沿いの県有地を借用し花園を作り、「ポイ捨て禁止、花いっぱい運動」を続けている。花園の作業内容等は定例会で決定し、熱中症防止のため日中を避けて活動している。
 また、会員の高齢化や会員数減少の状況下にあっても活動が縮小することのないよう、集落の伝統行事や、文化継承活動には会員同士声を掛け合い積極的に参加し、若い世代との交流を深めている。

○今後の抱負や活動など
 会員の減少や高齢化の進行により、戸口の文化の継承が危機的な状況にある中で、いかに会員を増やすかが大きな課題である。世代間の交流を深めるためにも、子供たちとの交流を大切に、積極的に進めていきたい。

餅つき大会

どぅくさ会

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