令和4年,鹿児島県では7件の食中毒が発生し,患者合計数は255人でした。(鹿児島市を除く)
~令和4年病因物質別の食中毒事件数及び予防のポイント~
病因物質ごとの主な食中毒予防のポイントをまとめました。以下の点に注意し,食中毒を予防しましょう。
○カンピロバクター・ジェジュニ/コリ:2件
→主な原因食品:生または加熱不十分な鶏肉(鶏刺し,加熱不十分な焼き鳥等)等
・中心部まで十分に加熱する。(中心部を75℃で1分間以上)
・加熱用や用途不明の鶏肉を生食用に使用しない。
・食肉は他の食品と調理器具や容器を分けて処理,保管する。
・食肉に触れた調理器具等は使用後に消毒,殺菌する。
・食肉を取り扱った後は十分に手を洗ってから他の食品を取り扱う。
○サルモネラ属菌:2件
→主な原因食品:卵,卵加工品,食肉等
・肉,卵は十分に加熱する。(75℃以上で1分間以上)
・食品は冷蔵庫等で低温保存する。
・卵は新鮮なものを購入する。
・卵の生食をする際は賞味期限以内の卵を使用する。
・割った卵は直ちに調理し早めに食べる。(卵の割り置きはしない)
・食肉や卵などを取り扱った手指や調理器具は,使用毎に洗浄消毒する。
・サルモネラ属菌の運搬,媒介となるネズミ,ゴキブリ等を発生させないようにする。
・高齢者など抵抗力の弱い人は,生卵や生肉の喫食を避ける。
○アニサキス:2件
→主な原因食品:魚介類(サバ,アジ,サンマ,カツオ,イワシ,サケ,イカ等)
・新鮮な魚を選択する。
・速やかに内臓を除去する。
・内臓を生で食べない。
・目視による確認で除去する。
○ヒスタミン:1件
→主な原因食品:ヒスチジンを多く含む赤身魚(マグロ,カツオ,サバ,イワシ,サンマ,ブリ,アジ等)
赤身魚の加工品(干物,竜田揚げ等)
・食品の購入後は常温に保存せず,速やかに冷蔵庫等で保存する。
・魚のエラや内臓は購入後できるだけ早く除去する。
・鮮度が低下したおそれのある魚は食べないようにする。
・食品を口に入れたとき,くちびるや舌先に通常と異なる刺激を感じた際は,食べずに処分する。
家庭でできる食中毒予防,各病因物質による食中毒の予防方法等については,以下のホームページやリーフレットに掲載されておりますのでご覧ください。
・【厚生労働省】家庭でできる食中毒予防の6つのポイント
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/ kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/01_00006.html)
・【厚生労働省】カンピロバクターによる食中毒を予防しましょう。(PDF)
・【鹿児島県】サルモネラ属菌食中毒を予防しよう(PDF)
・【厚生労働省】広報誌「厚生労働」2018年8月号掲載
「身近な危険 食中毒:サルモネラ属菌・その他の細菌性食中毒」
(https://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/ magazine/2018/08_05.html)
・【厚生労働省】アニサキスによる食中毒を予防しましょう
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/ 0000042953.html)
・【厚生労働省】ヒスタミンによる食中毒について
(https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/ 0000130677.html)
・【鹿児島県】 ヒスタミンによる食中毒に注意しましょう。
(https://www.pref.kagoshima.jp/ae09/kenko-fukushi/yakuji- eisei/syokuhin/syokutyuudoku/histamine.html)
|